mask-composite
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mask-composite は CSS のプロパティで、現在のマスクレイヤーとその下のマスクレイヤーとの間で使われる合成操作を表します。
構文
/* キーワード値 */ mask-composite: add; mask-composite: subtract; mask-composite: intersect; mask-composite: exclude; /* グローバル値 */ mask-composite: inherit; mask-composite: initial; mask-composite: revert; mask-composite: revert-layer; mask-composite: unset; 値
このプロパティは、カンマで区切られた <compositing-operator> キーワードの値のリストを受け入れます。各キーワードは、現在のマスクレイヤーとその下のマスクレイヤーに対して使用される合成操作を定義する、 Porter-Duff 合成演算子を表します。
解説
要素に複数のマスクレイヤーが適用されている場合、mask-composite プロパティを使用して、複数のマスクが互いにどのように作用するか、あるいは最終的なマスク効果を作成する際にどのように合成されるかを定義することができます。
レイヤーの数は、mask-image プロパティの値にカンマで区切られた値の数によって決まります（値が none の場合も同様です）。カンマで区切られた値のリスト内の各 mask-composite 値は、mask-image 値と順番に照合されます。mask-composite の値の数が mask-image の値の数以上である場合、余分な値は無視されます。mask-composite プロパティに、レイヤーの数と一致するカンマ区切りの値が十分存在しない場合、十分な数になるまで値のリストが繰り返されます。
この操作では、現在のマスクレイヤーまたは関連付けられたマスクレイヤー画像であるソースレイヤーが、出力先レイヤーに追加（既定）、差分、交差、または除外されます。出力先レイヤーは、ソースの下にあるマスクレイヤーで、対応する合成演算子が適用されます。これには、カンマで区切られたマスクのリスト内に表示される順に、すべての前回のレイヤーが含まれます。現在のマスクレイヤーの下にあるすべてのマスクレイヤーは、現在のマスクレイヤーに合成操作を適用する前に合成する必要があります。マスクレイヤーの画像は、定義された合成値によって結合される前に、処理のためにアルファマスクに変換されます。
要素または擬似要素に適用された複数のマスクレイヤーは、それらが孤立したグループとしてレンダリングされたかのように動作します。言い換えれば、マスクレイヤーは、要素のコンテンツや要素の背後のコンテンツとではなく、他のマスクレイヤーと合成されます。
公式定義
| 初期値 | add |
|---|---|
| 適用対象 | すべての要素。 SVG の場合は <defs> 要素やすべてのグラフィック要素を除いたコンテナー要素に適用される |
| 継承 | なし |
| 計算値 | 指定通り |
| アニメーションの種類 | 離散値 |
形式文法
mask-composite =
<compositing-operator>#
<compositing-operator> =
add |
subtract |
intersect |
exclude
例
基本的な使い方
この例は、mask-composite プロパティの基本的な使い方を示しています。
HTML
スタイルを設定する HTML <div> 要素を記述します。
<div></div> CSS
<div> のサイズと色を指定し、それから 2 つの mask-image を追加して、 mask-size プロパティを使用して、それらのサイズを、マスクする要素のサイズと一致させます。最後に、 mask-composite プロパティを subtract に設定して、 2 つ目のマスク画像を 1 つ目のマスク画像から差し引きます。
div { width: 100px; height: 100px; background-color: red; mask-image: url(https://mdn.github.io/shared-assets/images/examples/mdn.svg), url(https://mdn.github.io/shared-assets/images/examples/mask-star.svg); mask-size: 100% 100%; mask-composite: subtract; } 結果
値の比較
この例では、 mask-composite プロパティの 4 つの <compositing-operator> キーワードの値を示し、 alpha および luminance マスクモードの効果を比較しています。
HTML
8 つの画像が含まれている <table> が指定されています。簡潔にするため、 <table> は非表示にしています。
<img src="https://mdn.github.io/shared-assets/images/examples/progress-pride-flag.jpg" alt="Pride flag" /> そして、4 つのマスク（アルファのハートと円、および輝度のハートと円）を持つ SVG です。ハートのマスクは、単色を使用して定義されています。円のマスクは、半透明の白と黒の stroke および fill 色を使用して作成されています。
<svg height="0" width="0"> <mask id="heartAlpha" class="alpha"> <path d="M20,70 A40,40,0,0,1,100,70 A40,40,0,0,1,180,70 Q180,130,100,190 Q20,130,20,70 Z" fill="green" stroke="white" stroke-width="20" /> </mask> <mask id="circleAlpha" class="alpha"> <circle cx="130" cy="130" r="50" fill="rgb(0 0 0 / 0.5)" stroke="rgb(255 255 255 / 0.5)" stroke-width="20" /> </mask> <mask id="heartLuminance" class="luminance"> <path d="M20,70 A40,40,0,0,1,100,70 A40,40,0,0,1,180,70 Q180,130,100,190 Q20,130,20,70 Z" fill="green" stroke="white" stroke-width="20" /> </mask> <mask id="circleLuminance" class="luminance"> <circle cx="130" cy="130" r="50" fill="rgb(0 0 0 / 0.5)" stroke="rgb(255 255 255 / 0.5)" stroke-width="20" /> </mask> </svg> CSS
最初に、 <mask> 要素のスタイルを設定し、各マスクの mask-type プロパティ値に alpha または luminance のいずれかを指定します。
mask.luminance { mask-type: luminance; } mask.alpha { mask-type: alpha; } 次に、カンマ区切りの mask-image プロパティ値として、ハートと円のマスクを適用します。これらは、各 <img> 要素に適用され、行内のすべての画像に同じマスクが取得されます。
/* マスク画像を適用 */ tr.alphaMaskType img { mask-image: url(#heartAlpha), url(#circleAlpha); } tr.luminanceMaskType img { mask-image: url(#heartLuminance), url(#circleLuminance); } 最後に、mask-composite プロパティを使用してマスクを合成し、表の列ごとに 4 つの異なる列挙型の mask-composite 値を適用します。
/* テスト中のプロパティ */ td:nth-of-type(1) img { mask-composite: add; } td:nth-of-type(2) img { mask-composite: subtract; } td:nth-of-type(3) img { mask-composite: intersect; } td:nth-of-type(4) img { mask-composite: exclude; } 簡潔にするため、表のスタイルは非表示にしています。
結果
仕様書
| Specification |
|---|
| CSS Masking Module Level 1 # the-mask-composite |
ブラウザーの互換性
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