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Azure App Service への Python のデプロイ

継続的デプロイ (CD) ワークフローの一部として、Python プロジェクトを Azure App Service にデプロイする方法について説明します。

前提条件

GitHub Actionsワークフローを作成する前に、まず以下のセットアップのステップを完了しておかなければなりません。

  1. Azure App Service プランを作成する。

    たとえば、Azure CLIを使って新しいApp Serviceのプランを作成できます。

    Bash
    az appservice plan create \ --resource-group MY_RESOURCE_GROUP \ --name MY_APP_SERVICE_PLAN \ --is-linux 

    上記のコマンドでは、MY_RESOURCE_GROUP を既存の Azure リソース グループに、MY_APP_SERVICE_PLAN を App Service プランの新しい名前に置き換えます。

    Azure CLI の使用に関する詳細については、Azure のドキュメントを参照してください。

  2. Web アプリを作成する。

    たとえば、Azure CLI を使用すると、Python ランタイムを持つ Azure App Service Web アプリを作成することができます。

    Bash
    az webapp create \ --name MY_WEBAPP_NAME \ --plan MY_APP_SERVICE_PLAN \ --resource-group MY_RESOURCE_GROUP \ --runtime "python|3.8" 

    上のコマンドで、パラメーターを独自の値に置き換えます。MY_WEBAPP_NAME は、その Web アプリの新しい名前です。

  3. Azure 発行プロファイルを構成し、AZURE_WEBAPP_PUBLISH_PROFILE シークレットを作成します。

    公開されたプロフィールを使って、Azureのデプロイ資格情報を生成してください。 詳細については、Azure ドキュメントのデプロイ資格情報の生成に関する記事を参照してください。

    GitHub リポジトリで、発行プロファイルの内容を含む AZURE_WEBAPP_PUBLISH_PROFILE という名前のシークレットを作成してください。 シークレットの作成の詳細については、「GitHub Actions でのシークレットの使用」を参照してください。

  4. SCM_DO_BUILD_DURING_DEPLOYMENT という名前のアプリ設定を追加し、値を 1 に設定します。

  5. 必要に応じて、デプロイ環境を構成します。 環境は、一般的なデプロイ ターゲットを記述するために使用されます (例: productionstaging、または development)。 GitHub Actions ワークフローが環境にデプロイされると、その環境がリポジトリのメイン ページに表示されます。 環境を使って、ジョブを進めるために承認を必要とすること、ワークフローをトリガーできるブランチを制限すること、カスタム デプロイ保護規則でデプロイを制限すること、またはシークレットへのアクセスを制限することができます。 環境の作成の詳細については、「デプロイに環境の使用」を参照してください。

ワークフローの作成

必要な環境を整えたら、ワークフローの作成に進むことができます。

次のワークフローの例では、main ブランチへのプッシュがある場合に、Python プロジェクトを作成し、Azure App Service にデプロイする方法のデモを行います。

ワークフロー env キーの AZURE_WEBAPP_NAME は、必ず作成した Web アプリの名前に設定してください。 3.8 以外の Python のバージョンを使用する場合、PYTHON_VERSION は、使用するバージョンに変更します。

デプロイ環境を構成した場合は、environment の値を環境の名前に変更します。 環境を構成しなかった場合、またはワークフローがプライベート リポジトリにあり、GitHub Enterprise Cloud を使わない場合は、environment キーを削除します。

YAML
# このワークフローはGitHubによって認定されていないアクションを使用します。 # それらはサードパーティによって提供され、 # 別個の利用規約、プライバシーポリシー、 # ドキュメントを参照してください。 # GitHub では、コミット SHA にアクションをピン留めすることが推奨されます。 # 新しいバージョンを取得するには、SHA を更新する必要があります。 # タグまたはブランチを参照することもできますが、アクションは警告なしに変更される可能性があります。 name: Build and deploy Python app to Azure Web App env: AZURE_WEBAPP_NAME: MY_WEBAPP_NAME # set this to your application's name PYTHON_VERSION: '3.8' # set this to the Python version to use on: push: branches: - main jobs: build: runs-on: ubuntu-latest steps: - uses: actions/checkout@v5 - name: Set up Python version uses: actions/setup-python@v5 with: python-version: ${{ env.PYTHON_VERSION }} - name: Create and start virtual environment run: | python -m venv venv source venv/bin/activate  - name: Set up dependency caching for faster installs uses: actions/cache@v4 with: path: ~/.cache/pip key: ${{ runner.os }}-pip-${{ hashFiles('**/requirements.txt') }} restore-keys: | ${{ runner.os }}-pip-  - name: Install dependencies run: pip install -r requirements.txt # Optional: Add a step to run tests here (PyTest, Django test suites, etc.) - name: Upload artifact for deployment jobs uses: actions/upload-artifact@v4 with: name: python-app path: | . !venv/  deploy: runs-on: ubuntu-latest needs: build environment: name: 'production' url: ${{ steps.deploy-to-webapp.outputs.webapp-url }} steps: - name: Download artifact from build job uses: actions/download-artifact@v5 with: name: python-app path: . - name: 'Deploy to Azure Web App' id: deploy-to-webapp uses: azure/webapps-deploy@85270a1854658d167ab239bce43949edb336fa7c with: app-name: ${{ env.AZURE_WEBAPP_NAME }} publish-profile: ${{ secrets.AZURE_WEBAPP_PUBLISH_PROFILE }} 

参考資料

  • 元のワークフロー テンプレートについては、GitHub Actions starter-workflows リポジトリの azure-webapps-python.yml を参照してください。
  • Web アプリのデプロイに使用されるアクションは、Azure の公式な Azure/webapps-deploy アクションです。
  • Azure にデプロイする GitHub アクション ワークフローの例が他にも必要であれば、actions-workflow-samples リポジトリを参照してください。