はじめに
Azure App Service に Web アプリをデプロイしたとき、こんな経験ありませんか?
- デプロイは成功したのに、ブラウザで開くと 500 Internal Server Error が出る
- ローカルでは動いたのに、Azure 上ではエラーになってしまう
- 「一体どこで落ちてるの?」がわからなくて困る
そんなときに便利なのが az webapp log tail コマンドです。
リアルタイムでアプリのログを確認できるので、原因調査の第一歩に最適です。
az webapp log tail とは?
Azure CLI で用意されている App Service 向けのログ閲覧コマンドです。
指定した Web App の 標準出力(print, console.log など)やエラーログ(例外、スタックトレース) をターミナルに流してくれます。
書式
az webapp log tail --name <アプリ名> --resource-group <リソースグループ名> オプション
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--name: Web App の名前(例:my-web-app) -
--resource-group: アプリが属しているリソースグループ名(例:rg-sample)
実際に使ってみる
例:アプリが 500 エラーになるとき
az webapp log tail --name my-fastapi-app --resource-group rg-sample するとターミナルにリアルタイムでログが流れます。
2025-09-27T02:34:08.650876354Z File "/home/site/wwwroot/app.py", line 18, in <module> 2025-09-27T02:34:08.650878654Z ModuleNotFoundError: No module named 'my_app' 2025-09-27T02:34:09.369849407Z [ERROR] Reason: Worker failed to boot. 👆 このログから 「モジュールが見つからずアプリが起動に失敗している」ことが一発でわかります。
よくあるログの読み方
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ModuleNotFoundError→ ライブラリやパッケージのインポートミス -
KeyError/EnvironmentError→ 環境変数の設定漏れ -
Worker failed to boot→ Gunicorn / Uvicorn の起動失敗 -
SyntaxError→ コードのタイプミス
便利な活用方法
- デプロイ直後にアプリが落ちていないか確認
- 本番環境で
print()を使ってデバッグ - ログを追いながら API の挙動を確認
まとめ
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az webapp log tailは Azure App Service の リアルタイムログ確認ツール - 初心者でもすぐ使えて、原因調査が格段に楽になる
- Web アプリが 500 エラーになったら、まずはこのコマンドでログを覗いてみましょう